夏こそトマト!“食べて痩せる”を叶える魔法のダイエット食材とは?

「ダイエット中だけど、できれば“食べて痩せたい”…」「夏に向けて体を整えたいけど、何を食べたらいいの?」――そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。とくに旬の食材を活用して、美味しく、そして効率よく体を整えたいというニーズは年々高まっています。
実は、夏が旬のトマトは“食べながら痩せたい”人にぴったりのダイエット食材です。調理師の視点から見ると、トマトにはカロリーを抑えつつ満足感を得られる理由があり、正しく食べれば美容・腸活・むくみ対策にも効果的。しかも、生でも加熱でも活用できる万能野菜なのです。
この記事では、トマトがなぜダイエットに適しているのか、栄養面や満腹感を支える仕組みを解説しながら、調理師目線で“痩せる食べ方”とNGな組み合わせを丁寧にご紹介します。また、トマトと一緒に食べたい夏野菜やたんぱく質食材もピックアップ。夏に向けて体を整えたい方に向けた、食事から始める“整うダイエット”のヒントが満載です。
Contents List
なぜ今、トマトが“ダイエットに効く”と言われるのか

夏の食卓に欠かせない存在ともいえるトマト。さっぱりとした味わいと鮮やかな色味で、見た目にも涼しさを運んでくれる野菜ですが、実は「ダイエットをサポートする食材」としても非常に優秀です。とくに夏にこそ、トマトを積極的に取り入れることで、美容・代謝・むくみケアといった、さまざまな“痩せる条件”を整えることができるのです。
夏に旬を迎えるトマト、その栄養価がすごい
トマトの最大の魅力のひとつが、豊富に含まれる「リコピン」という成分です。リコピンは強力な抗酸化作用を持つことで知られ、体内の活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぐ働きがあります。これにより、代謝の低下を防ぎ、脂肪が燃えやすい体質をサポートする効果が期待できます。
さらに、トマトにはカリウムも多く含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、むくみの予防や改善に効果的。

とくに梅雨時期から夏にかけては、冷房や水分代謝の乱れによってむくみやすくなるため、自然な“水抜き食材”としてトマトは非常に重宝されます。
加えて、ビタミンCも豊富で、美肌づくりや免疫力アップに寄与します。紫外線が強くなる季節において、肌のダメージを内側から守る栄養素としても見逃せません。
つまり、トマトは「食べながら体の内側から整える」という意味で、まさにダイエット×美容×季節対策を同時に叶える理想的な夏野菜なのです。
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「低カロリー・高満足感」な理由とは?
トマトがダイエットに向いているもうひとつの理由は、カロリーが低く、それでいて満足感が得られるという点にあります。一般的なトマト(中サイズ1個・150g前後)で、カロリーはわずか30kcal程度。水分量が多く、カサもあるため、1品に取り入れるだけで食事全体のボリューム感がアップします。
また、トマトには食物繊維が含まれており、腸内環境の改善や、血糖値の急上昇を抑える働きもあります。とくに皮の部分に不溶性食物繊維が多く含まれているため、よく噛んで食べることで咀嚼回数が自然と増え、満腹感が得やすくなるというメリットも。
調理師の立場から見ても、トマトは「加えるだけで食事全体の“バランス”が整う食材」です。たとえば、こってりしたお肉料理に添えることで油のくどさを中和したり、酸味と水分が消化を助けたりと、体にやさしい働きをしてくれます。

さらにうれしいのが、生でも加熱しても美味しくいただけるという汎用性の高さ。生のままサラダにしてもよし、スープやラタトゥイユにしても栄養価を損なわずに楽しめます。
このように、トマトは「カロリー以上の満足感と栄養価」を兼ね備えた、まさに“食べながら痩せる”を叶える夏野菜。だからこそ、今この季節にこそ、ダイエット中の食卓に積極的に取り入れてほしいのです。
調理師がすすめる“痩せるトマトの食べ方”

トマトはただ食べるだけでダイエットに効く――それは間違いではありませんが、「どう食べるか」によって効果の出方が大きく変わります。生で食べるのか、加熱するのか、ジュースにするのか。目的や体調に合わせた摂り方を選ぶことで、トマトの持つ栄養を最大限に活かすことができます。
調理師としての視点から、日常的に取り入れやすい食べ方と、逆に注意が必要なNGパターンを具体的にご紹介します。
生・加熱・ジュース、効果的な摂り方はどれ?
まず押さえておきたいのは、トマトの代表的な栄養成分である「リコピン」は加熱によって吸収率がアップするという点です。たとえば、生のトマトをそのまま食べた場合と、加熱して食べた場合では、体内でのリコピンの吸収量は約3倍にもなるといわれています。これは、細胞壁が熱でやわらかくなることで、体が成分を吸収しやすくなるためです。
そのため、代謝を高めたい・抗酸化作用を得たい人には、加熱調理がおすすめです。オリーブオイルで軽く炒める、スープや煮込み料理に使うなど、脂溶性のリコピンを効率よく摂れる調理法を選ぶとよいでしょう。
一方、生のトマトには、ビタミンCや酵素など熱に弱い成分がそのまま摂れるというメリットがあります。
サラダやカプレーゼなどで、野菜の瑞々しさとともに取り入れることで、食事の満足感もアップします。暑さで食欲が落ちる夏には、冷やしトマトのようなさっぱりメニューが特におすすめです。

また、最近人気のトマトジュースですが、これも選び方次第で効果に差が出ます。おすすめは「無塩・無糖」のタイプ。市販品のなかには、味を整えるために糖分や塩分が多く加えられているものもあるため、成分表示を確認して選ぶようにしましょう。ジュースは吸収が早いため、朝の1杯や軽い空腹時の補食として取り入れるのが効果的です。
まとめると――
加熱:リコピン吸収率アップ/代謝・抗酸化に◎
生:ビタミン・酵素そのまま/むくみ・美肌に◎
ジュース:吸収早く手軽/成分表示に注意して活用◎
このように、目的に合わせて摂り方を変えることで、トマトはダイエットの“頼れるパートナー”になってくれるのです。
逆効果かも?太りやすくなるNGな食べ方
いくら健康的なトマトでも、「食べ方」を間違えると逆効果になることもあります。とくにダイエット中に気をつけたいのが、以下のようなケースです。
まず注意したいのは、トマト加工品の糖分。
ケチャップやトマトソースなどは、調味料としての役割があるため、想像以上に砂糖やコーンシロップが含まれています。たとえばケチャップ大さじ1には、約4g(角砂糖1個分相当)の糖質が含まれていることも。
調理の際には「無添加」「無糖」タイプのものを選ぶか、自家製で調整するのが理想的です。
次に見落とされがちなのが、油との組み合わせです。リコピンは脂溶性なので、適量の油と一緒に摂るのは効果的ですが、「バターやチーズたっぷりのトマトグラタン」「油で揚げたトマトソースのパスタ」など、脂質が過剰になるとカロリーオーバーに直結します。とくに外食メニューでは、トマトを使っていても“実は太りやすい”構成になっていることが多いため注意が必要です。
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また、食べるタイミングにもひと工夫を。夜遅くの食事や、糖質の多い食材と一緒に大量に食べるのは血糖値を上げやすく、脂肪が蓄積されやすくなります。夕食に取り入れるなら、スープや副菜として適量を心がけましょう。
一緒に食べると効果倍増!“夏の痩せ食材”ベスト3
トマトはそれだけでも優れたダイエット食材ですが、実は他の食材と組み合わせることで、効果をさらに引き出すことができます。栄養価が高く、体の代謝や水分バランスを整える食材を上手に選べば、トマトの力を倍増させることも夢ではありません。
ここでは、調理師の視点から「トマトと一緒に食べたい、夏におすすめの“痩せ食材”ベスト3」をご紹介します。
代謝アップに◎たんぱく質との黄金コンビ
まず注目したいのが、高たんぱく・低脂質な食材との組み合わせです。トマトにはたんぱく質が少ないため、ダイエット中に栄養バランスを保つためには、たんぱく源をプラスするのが理想的です。
代表的な食材は以下の通りです。
鶏むね肉
脂質が少なく、良質なたんぱく質が豊富。トマトと一緒にグリルや蒸し鶏にすると、満足感がありながらヘルシーに仕上がります。レモンやバジルを添えると風味もアップし、食欲が落ちやすい夏でも食べやすくなります。
豆腐
植物性たんぱく質を手軽に摂れる食材。冷やしトマトと組み合わせて、サラダ仕立てにすれば、火を使わずにボリュームのある一品になります。オリーブオイルやポン酢、すりごまなどでドレッシングを工夫すると、飽きずに続けやすくなります。
卵
完全栄養食ともいわれる卵は、茹でてトマトと和えるだけでも栄養価の高い一皿に。ゆで卵とトマトのマリネや、トマト入りのオムレツなど、調理バリエーションも豊富です。
これらのたんぱく質食材をトマトと組み合わせることで、筋肉の維持や代謝アップをサポートし、痩せやすく疲れにくい体をつくることができます。しかも腹持ちもよいため、間食の防止にもつながるというメリットがあります。
むくみ・腸活にも!ズッキーニ、きゅうり、枝豆の活用法
夏のダイエットで多くの方が悩むのが「むくみ」と「お腹の調子」。そんなときにおすすめしたいのが、水分と食物繊維、カリウムが豊富な夏野菜です。
ズッキーニ
見た目はきゅうりに似ていますが、実はかぼちゃの仲間。低カロリーで食物繊維とビタミンCが豊富です。トマトと一緒にラタトゥイユやグリルにすることで、満足感のある副菜に。皮もやわらかく調理しやすいため、夏の常備菜にも適しています。
きゅうり
90%以上が水分で、体の熱を冷ます効果もあります。トマトと合わせた酢の物や、刻んでヨーグルトと和える“塩ヨーグルトサラダ”など、さっぱりとした味付けが夏にぴったり。カリウムも含まれているため、むくみ改善にも有効です。
枝豆
実は栄養価の高い“未成熟の大豆”。たんぱく質、食物繊維、ビタミンB群、鉄分などを豊富に含み、腹持ちも良好です。ゆでて冷ました枝豆をトマトと合わせ、レモンとオリーブオイルでシンプルに和えれば、夏バテ予防にもなるおつまみ風サラダの完成です。
これらの野菜をうまく活用することで、水分・ミネラル補給+腸内環境の改善=自然な体のリセットが可能になります。体の内側から調子を整えることが、結果的に“痩せやすい状態”をつくる近道なのです。
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まとめ
トマトは、夏にこそ積極的に取り入れたい“痩せる食材”の代表格です。
リコピンやカリウムといった栄養成分が、代謝を助け、むくみや夏バテ、美容の悩みにもアプローチ。生でも加熱でも活用でき、たんぱく質や他の夏野菜と組み合わせることで、食事の満足感を保ちながら無理なくカロリーダウンが叶います。
「我慢しすぎず、美味しく食べながら体を整えたい」
そんな願いを叶える第一歩として、今日の夕食にトマト料理を取り入れてみてはいかがでしょうか。
そして、もし「自分に合った食事の組み立て方」や「無理のないダイエットの進め方」をもっと深く知りたいと感じたら――
ぜひ一度、私たちalignmentのトレーナーにご相談ください。
alignmentでは、食事と運動の両面から“整える”をテーマに、一人ひとりの体質や生活スタイルに寄り添ったアドバイスを行っています。
初回体験は90分 3,300円(税込)。あなたの「夏に向けた変化」を、確かな専門知識でサポートいたします。

この記事の執筆者
神 戸 貴 宏
alignment代表。パーソナルトレーナーとして1000人以上のダイエットを指導。豊富な経験と実績を多くの方へ発信するためTarzanや美的などへ寄稿しています。