糖質制限中なのに間食OK?調理師が解説する“食べても太らない”間食のコツ

「糖質制限中なのに、どうしてもおやつが食べたくなる…」「間食って控えたほうがいいのは分かっているけれど、我慢しきれない」――そんなふうに悩んでいませんか?とくに40代以降は代謝の低下やストレスが重なりやすく、糖質制限を続けながらも“太らない間食”の方法を知りたいと考える方が増えています。
結論からいえば、糖質制限中でも間食は“食べ方しだい”で味方になります。調理師の視点から選ぶことで、低糖質・高たんぱくな食材や市販品、手作りおやつの活用が可能になり、ストレスを減らしながら無理なく体を整えることができます。
本記事では、なぜ糖質制限中でも間食を取り入れるべきかという理由から、太らない間食の選び方、コンビニでも買えるおすすめ食品、さらには調理師監修の手作りおやつレシピまで、実践しやすい内容を幅広くご紹介します。我慢だけに頼らない、新しい「間食とのつきあい方」を見つけてみませんか?
Contents List
なぜ糖質制限中でも「間食」が必要なときがあるのか
糖質制限と聞くと、「できるだけ間食は控えるべき」「おやつはNG」というイメージを持たれがちです。しかし、すべての間食が悪者というわけではありません。むしろ、間食を上手に取り入れることで、糖質制限を無理なく、そして長く続けることができるのです。ここではまず、なぜ間食が必要になるのか、その理由から見ていきましょう。
空腹の我慢がリバウンドにつながる理由
糖質を控えた食事を続けていると、「お腹は空いているのに食べられない」という状態がしばしば起こります。
とくに糖質制限を始めたばかりの時期は、体がエネルギー源としての糖質を求めやすく、一時的に強い空腹感を感じることがあります。
この空腹を我慢しすぎると、どうなるのでしょうか?
答えは、反動による過食です。
人間の脳はエネルギー不足を感じると、「今すぐ補給せよ」という信号を出します。その結果、食事の際に必要以上に食べてしまったり、つい甘いものに手が伸びてしまったり…ということが起こるのです。

我慢が続くとストレスもたまりやすくなります。食事制限そのものが「苦行」になってしまえば、ダイエットの継続は難しくなり、最終的にはリバウンドへとつながってしまいます。特に40代以降は代謝が落ち、リバウンドしやすい体質へと変化しているため、「我慢するほど太りやすくなる」という悪循環に陥るケースも少なくありません。
だからこそ、「空腹を我慢する」のではなく、体と相談しながら適切に間食を取り入れるというスタンスが、糖質制限ダイエットを成功させる鍵になるのです。
間食は“悪”ではなく、食べ方次第で味方になる
間食=太るというイメージを覆すには、まず「食べるもの」「食べるタイミング」「食べる量」を正しく理解することが必要です。
調理師としての立場から申し上げると、間食はむしろ血糖値を安定させ、代謝を維持するための“調整食”として非常に有効です。

たとえば、昼食から夕食までの時間が長い場合、その間に軽くたんぱく質を補うことで、血糖値の急降下を防ぎ、夕食のドカ食いを避けることができます。
これにより、体脂肪の蓄積を抑えるだけでなく、集中力や気分の安定にもつながります。
さらに、空腹時に間食を取り入れることで、次の食事の食べ過ぎを防ぐ効果もあります。血糖値が急激に下がった状態で食事を摂ると、身体はエネルギーを“貯め込もう”とする反応を起こしやすく、脂肪の蓄積に拍車がかかります。これを避けるためにも、適度な間食は理にかなった対策と言えるのです。
大切なのは、「何を食べるか」よりも「どう食べるか」。

糖質制限中の間食は、スナック菓子や菓子パンではなく、血糖値を急激に上げにくい食品を選ぶことが基本です。
そして、あくまで“補助的なエネルギー源”であることを意識し、食事の一部としてとらえることで、間食はあなたの健康とダイエットの強い味方になります。
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調理師が教える“太らない間食”の選び方とポイント
糖質制限中でも、間食を完全に断つ必要はありません。むしろ「選び方さえ正しければ、間食は味方になる」。では、どのような基準で間食を選べば良いのでしょうか?市販品や手作りの工夫、そして手軽に買えるコンビニ商品まで、実践的な視点でご紹介します。
「低糖質・高たんぱく」を意識した間食の基本ルール
糖質制限中の間食でまず意識したいのは、「糖質量を抑えつつ、たんぱく質をしっかり摂る」ことです。とくに40代以降は筋肉量が減少しやすく、代謝を落とさないためにも、間食でたんぱく質を補うことがとても重要になります。
市販品を選ぶ際の基本的な目安としては、以下のようなポイントを意識しましょう。
糖質量は10g以下が理想
糖質オフと表示されていても、実際には10g以上含まれる商品もあるため、栄養成分表示を確認する習慣をつけましょう。
たんぱく質は5g以上含まれるものを選ぶ
プロテインバーやヨーグルトなど、手軽にたんぱく質を摂れる食品が市販されています。
食物繊維が含まれていると満腹感アップ
おから、チアシード、こんにゃくなどの原材料を含む商品は、空腹を和らげやすい特徴があります。
また、できるだけ加工度の低い食材を選ぶのもポイントです。素材そのものに近いものは血糖値の上昇が緩やかで、脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できます。たとえば、無塩ナッツやプレーンヨーグルトなどがその代表です。
間食とはいえ、摂取する栄養は体に直接影響を与える“食事の一部”です。「おやつ」という言葉にとらわれず、“補食”としての視点で選ぶことが、健康的で太りにくい体をつくるコツなのです。
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コンビニでも買える!ダイエット中におすすめの間食例

「忙しくて手作りは難しい」「外出先で何か食べたい」といった場面でも、近年はダイエットを意識した商品がコンビニに多数揃っています。ここでは、調理師の視点から「これは間食におすすめ」と言える食品を厳選してご紹介します。
ゆで卵
1個あたりの糖質はほぼゼロで、良質なたんぱく質がしっかり補えます。お腹にたまりやすく、持ち歩きも可能な万能アイテムです。
無塩ミックスナッツ
アーモンドやクルミには食物繊維と脂質が豊富で、血糖値の上昇を抑える効果があります。食べ過ぎ防止のため、1日25g(手のひらに軽く1杯程度)を目安にしましょう。
ギリシャヨーグルト(無糖タイプ)
普通のヨーグルトに比べてたんぱく質が豊富で、腹持ちも◎。オリゴ糖やきなこを少量加えると満足度がアップします。
ベビーチーズ(プロセスチーズ)
たんぱく質と脂質のバランスが良く、小分けになっているので食べ過ぎを防げます。小腹が空いたときの“ちょい足し”にも便利です。
糖質オフスイーツ(ゼリー、チョコ、蒸しパンなど)
最近は「糖質10g以下」や「砂糖不使用」と表示されたスイーツが多く、上手に選べば満足感も得られます。ただし人工甘味料が多いものは、胃腸に合わない方もいるため、体質に合わせて選ぶことが大切です。
どれも、栄養成分表示を確認しながら選べば、糖質制限中でも安心して楽しめるものばかりです。間食を「我慢する」のではなく、「選び方を知って楽しむ」ことが、ストレスの少ないダイエット継続につながります。
手作り派におすすめ!調理師監修・低糖質おやつ
糖質制限中の間食には、「何を選ぶか」だけでなく、「どう楽しむか」も大切です。市販品の活用は便利ですが、やはり手作りなら安心感があり、自分の好みに合わせて調整もしやすくなります。今回は、火を使わずに簡単に作れる“時短スイーツ”と、噛むことで満腹感を高める“咀嚼系おやつ”を、調理師目線でご紹介します。
火を使わず簡単!レンジで作れる“時短スイーツ”
ダイエット中でも、甘いものを「やめる」のではなく「工夫して摂る」ことで、心の満足感を保ちながら無理なく続けられます。ここでは、低糖質スイーツを2つご紹介します。
【1】チョコレートプリン
【2】焼くまで5分!おからベーグル
手作りのメリットは、**「糖質の調整ができる」「添加物を避けられる」**こと。忙しい日でも、冷蔵庫の中にこれらがあるだけで、間食に対する安心感が変わってきます。
食べごたえ抜群!咀嚼で満足感が得られるおやつ
「噛む」という行為は、単に食事を楽しむだけでなく、満腹中枢を刺激し、過食を防ぐという大きな役割があります。

糖質制限中には、咀嚼をしっかり必要とするおやつを選ぶことで、少量でも高い満足感を得られるようになります。
以下は、調理師としておすすめしたい“咀嚼系おやつ”です。
高カカオチョコレート(カカオ70%以上)
甘さ控えめで血糖値が上がりにくく、ポリフェノールによる抗酸化効果も期待できます。1日2〜3枚(10g程度)を目安に。
無添加のビーフジャーキーやするめ
たんぱく質が豊富で、噛めば噛むほど満足感が得られます。塩分の摂りすぎには注意が必要ですが、少量で十分な満腹感が得られます。
自家製ナッツバー
ナッツ類、おからパウダー、少量のラカント、卵白などを混ぜてオーブンやトースターで焼くだけ。市販のグラノーラバーよりも糖質を抑えた、噛みごたえのあるおやつが完成します。
枝豆・煮大豆などの豆類おつまみ
良質なたんぱく質と食物繊維を同時に摂れるうえ、食べごたえがあるので自然と満腹感が得られます。
これらの咀嚼系おやつは、食べること自体に“満足感”を感じられるため、「もう少し何か欲しいな…」という気持ちをやわらげる効果があります。食事制限において、こうした“小さな満足”を積み重ねることは、リバウンドを防ぐためにも大切なポイントです。
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まとめ

糖質制限中に「間食をしてもいいの?」と不安に思う方は少なくありません。でも実は、間食を賢く取り入れることで、ダイエットの継続やリバウンド防止につながるのです。
本記事では、間食の選び方やおすすめ食材、簡単に作れる低糖質おやつまで幅広くご紹介しました。大切なのは「我慢」ではなく「工夫」。食べ方を少し見直すだけで、無理なく体を整えることができます。
もっと自分に合った食事の工夫や習慣の整え方を知りたい方は、アライメントのトレーナーにぜひご相談ください。
初回体験(90分)は3,300円(税込)でご案内しています。
食べることを楽しみながら、きれいに痩せたい――そんな方に、アライメントはぴったりの場所です。

この記事の執筆者
神 戸 貴 宏
alignment代表。パーソナルトレーナーとして1000人以上のダイエットを指導。豊富な経験と実績を多くの方へ発信するためTarzanや美的などへ寄稿しています。